上の空の上

上の空の上|第6話|大切な人を看取った記録|006

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

足元を狂わされるほどの
猛烈な雨足

まるで軍隊の行進みたい
動きに一切の迷いがなく

入り込む隙がない

 

それはそれは
すごい大群で
途切れることなく
どこまで続く

そこに容赦なく

機嫌の悪い雷が街の隅々まで

爪痕を残す

 

理由はわからないけれど

とにかく空が怒っている

 

私何か怒らせるようなことしたかな

 

紫外線を嫌って

せっかく出てくれた太陽を

避けて歩いたこと

 

バチが当たったのかな

 

あぁ

傘が壊れそう

 

この一瞬

また次の一瞬

私を横切り

追い越して

しまいには置いていく

 

お願い

 

置いていかないで

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