上の空の上|最終話
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【文書版|後編】上の空の上|大切な人を看取った記録|021
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上の空の上|後記
やっと、やっと、描き終えました。
短く描き終えようと思っていたのに、
いつのまにか長くなってしまいました。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
「やりたいことから全てやりなさい。
いつ出来なくなるか分からないのだから。」
これは最後に話せた日に、
声を振り絞って言ってくれた言葉です。
先日、掃除中に手書きのお汁粉のレシピを見つけました。
このお汁粉が大好きでいつもおねだりしていたので、
嬉しくなって早速作ってみました。
一晩、
豆を水に寝かせて、
ゆっくり煮込んで、
全く違うものが出来上がりました。
「簡単だよ。」
と言っていたのは謙遜だったのか、
優しさだったのか今となっては分かりません。
一度くらい
一緒に作れば良かったなぁと思います。
冷凍庫に凍らしてある
手作りのリンゴペーストの保存期限はどれくらいなんだろう。
台所の奥に見つけたお手製の梅酒、
一生、呑めないんじゃないかもなぁー。
はぁー、
お正月が怖いなぁ。
毎年毎年、当たり前のように並んでいたご馳走、
当たり前じゃなかったんだなぁ。
最後まで読んでくれた皆様、本当にありがとうございました。
<完>
追記
instagramに描いてから2ヶ月、また改めて読んでみました。
まだまだ、苦しくなる瞬間がありました。
この作品を通して本当にたくさんの方と繋がることが出来ました。
苦しい中、私に連絡をくださる方々や、
一ヶ月更新しなかった最中に、大丈夫ですか?と心配してくださる方がたくさんいて、
会ったこともないのに、
返信もしないのに、
なんてステキな人たちなんだろうと、感動しました。
SNSっていいもんだなぁと初めて知りました。
皆様に今も、支えられています。
本当にありがとうございます。
さぁ、また33歳という日々の制作に戻ります。
これからもよろしくお願いします。
みろ
あれから|長い旅の始まりに
上の空の上のその先で
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あれから|長い旅の始まりに|上の空の上のその先で
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