ジョージアの朝は遅い
現在、朝の7時半
まだまだ遊歩道の外灯が灯ったまま
時々切り裂くようなバイクのエンジン音がなる
東京でもココでも全然好きになれない音だ
8時になるとお掃除の方やゴミ回収の方々が街を綺麗にしてくれる
それに合わせたように犬たちが騒ぎ出す
ジョージアは自宅で出たゴミは道路沿いにあるコンテナに捨てていくシステムになっている
結構な高確率で自宅で食べきれなかったパンやお菓子をコンテナの横にビニール袋で吊り下げてくれる人がいる
犬のためだ
お掃除のお母さんたちは小さなゴミ箱のゴミをコンテナに移したり掃き掃除をしてくれている
その作業中に犬が食べれそうなご飯を見つけて道路に置いてくれるスタッフの方が何人もいて、みんなその人たちが大好きで一緒にお掃除コースをお散歩している
私はマンションのベランダからそれを眺めるのが好き
みんなピョンピョン飛び跳ねてスタッフの方たちがこれまで可愛がってくれていたことがとても分かる
もちろん犬が苦手な人もいてホウキで追い払ったりする人もいるんだけれど、犬は恐怖心や餌を取られるという危機感で追い払われると吠えてしまうみたいで収拾がつかない場面もよく見る
でもそんな時は桃太郎ちっくな犬好きスタッフさんが登場したり、歩行者で犬好きな人が助け船を出したりする
噛んだりする犬はいない
さっきまで怒っていた犬たちが嘘みたいにジャレて楽しそう
本当に悪い犬はいないなぁとつくづく思う
子供と同じ
みんな良い子
実は私は毎日2.5kgのドックフードを配っている
ジョージアに来てから家賃以外で最も支出しているのが間違いなく「犬活関連」だ
いつまでいられるか分からないこの国で、何より感謝しかないこの愛しき野良犬たちにせめて今日だけでもお腹いっぱいになって欲しいと思い自己満で活動している
でもそんなの一過性だ
私は旅行客にすぎない
多くの旅行客がここで犬たちに餌をあげることを楽しんだり生活の一部にしたりしている
良いことだと思う
だけど観光客は入れ替わり立ち代わり全員いつかいなくなる
そんな時でもお掃除のお母さんたちがいつまでも犬たちを可愛がってくれることを思うと心から感謝と尊敬が湧いてくる
ただお掃除するだけでも大変なのに
犬たちにご飯をあげながら仕事をするなんて愛しかない
私が安心して帰国する時に思いを馳せることが出来るのは、この素晴らしき方々のおかげだといっても過言ではない
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