あー
もう、出ようかな。
と思った時に
給湯器が浴槽の温度を保つために
もう一度、熱湯を注ぎ込んでくれる。
「分かりました。」
「私も、もう少し頑張りますね。」
と思い、もう少し頑張る。
給湯器と謎の連帯感を感じてしまう。
給湯器のせいではないけれど
いつものぼせて具合が悪くなる。
ベッドに裸のまま横になり
身体中の水滴をシーツに預ける。
最悪だ。
大人のやることじゃない。
と思いつつ、張り切っている給湯器に
横槍をいれて
スイッチをオフにすることが何故か出来ない。
先に自動を切っておけばいいことは分かっている。
でもなんだか寂しい。
一緒に入りたい。
こわっ
おしまい。