【旅コラム|ロンドン編②】出発前夜|19歳、初めての海外一人旅|過去の日記の書き写し

前回のお話

この日記は19歳の私が書いていた手書き日記からの書き写しです。

19歳ー!きゃー!

情報が古い部分が多々あると思います。
実際にお出かけの際にはご注意ください。

 

19歳、初めての海外一人旅

ロンドンへの出発前夜

漠然と希望を失った日々の中で

私はいつもうんざり腰で
途方に暮れている

 

何をするにも諦め半分で

そういう自分にさらにうんざりする

 

この負のスパイラルを断ち切りたかった

 

誰の声も聞きたくなかった

 

そう

私は一人になりたかった

一人ぼっちになりたかった

 

だけどきっと

すぐに一人ぼっちを寂しいと思うのだろう

 

そしてそんな自分を

不甲斐ないと思うのだろう

 

それに一人ぼっちになりたいって
あまりにも贅沢な言葉だ

 

自分は一人ぼっちだって

寂しくて寂しくて泣いている人もたくさんいるのに

 

私は贅沢だ

 

だけど一人になりたい

一人で何かを断ち切りたい

それが何なのか

分かっていると思う

 

だけど言葉にするのが難しい

 

何はともあれ明日はロンドンだ

言葉が通じなくて

すれ違う人や

親切にしてくれる人を

悲しいことにも少し疑わなければいけない街で

 

私は何を思うのだろう

 

自分とたくさん向き合おう

 

見慣れた

見飽きた

自分の顔

 

弱虫

強がり

泣き虫

いじっぱり

大嫌いな自分

 

私を認めてくれる人の言葉すら

届かなくなってしまった私の

心の内側

 

それで

無事に帰ってきた時

今までより少しだけ

自分を知れていたら

 

自分を好きになれるところが見つかるかもしれない

 

ロンドンで

笑って

たくさん食べて

ちゃんと

帰ってこよう

 

お母さん心配かけてごめんね

ちゃんと帰ってくるよ

 

思いの詰まったお守りを
リュックの内ポケットに縫い付けた

 

どこかで赤ちゃんの泣き声がする

赤ちゃんってこんな時間にも泣くんだ

 

夜空に太陽がはみ出して

少しずつ今日になる

 

 

眩しい

カーテンを閉め忘れていたんだ

 

 

 

さぁカーテンを閉めて

 

いってきます

 

あの頃、悲しいことがあって、自分のことを誰も知らないところに行きたいと思ったのを覚えています。

 

この日記は19歳の時に書いていた手書き日記からの書き写しです。

次のお話